失敗しない家づくりのポイント(新築編)

マイホームにいくらかけれるかシュミレーションしてみましょう!

マイホームを手に入れるのは人生の大きなイベントです。ライフプラン(生活設計)を見据えて資金計画を立ててみましょう。無理のない計画が一番です。信頼できるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみてはいかがでしょうか。

そして時間をかけて設計。後悔しない家づくりを目指してください。大切なお金です。

*マイホームに必要な費用(例示)

 ●土地取得費:土地代、仲介手数料、住宅ローン保証料・事務手数料・司法書士報酬、固定資産税(日割り計算)など

 ●工事費:住宅工事、外構・植栽工事、その他工事(地盤改良、解体費用、擁壁等)

 ●設計料:設計監理料、法手続き申請手数料、地盤調査など

 ●税金:登録免許税(登記関係)、不動産取得税、固定資産税、都市計画税

 ●その他の費用:敷地測量、住宅ローン諸費用(火災保険料、つなぎ融資利息)、家具・家電、引越し費用、仮住居費など

 

②マイホームの夢を書き出してみましょう!

思いっきり夢を書き出してみましょう。実現できない夢も当然に出てきますが、設計の視野が広がります。

キーワード:子育て、家事、耐震・省エネ性能、自然素材、趣味、収納、ペット、来客、テレワーク、介護など

 

③設計の依頼先を検討してみましょう!(ここでは注文住宅を想定して記述しています)

●建築家(建築設計事務所)
設計・監理業務を契約します。自由度が高くきめ細やかな設計が可能です。工事監理(図面通りに工事が行われているか検査・確認すること)まで一貫して行いますので品質もより確保できます。

設計・工事監理料は高くなりますが、住宅の知識を得ながら、理解しながら、納得するまで設計に時間をかけることができます。

オンリーワンの住宅を望まれる方にはお勧めです。ただし、設計者の選定がカギになります。

●工務店

工事を契約します。工事の契約が最優先(他社を意識)ですので、手早く間取り(平面図)を決め、見積り・契約の流れになります。きめ細かな設計は望めず、変更したくてもそれができないこともあるようです。

設計料は工事内訳明細の一部に計上され、工事監理もあいまいになりがちです。完成イメージをモデル住宅でカバーする工務店、設計・監理業務を建築家に依頼する工務店ももちろんあります。

依頼する工務店によって工事費は違ってきます。

●ハウスメーカー

工事を契約します。工務店と同様に工事の契約が優先されます。設計に時間をかけないこともあり得ます。

工務店との違いは、モデルハウスや様々な情報ツールにより完成のイメージを正確に伝え大きな齟齬(ソゴ・思っていたのと違うなど)は生じにくいことです。

依頼するメーカー、商品によって仕様や工事費は大きく違ってきます。

 

気を付けたいこと-その1(依頼先)

建築家は「設計」、工務店・ハウスメーカーは「工事」を生業(なりわい)としています。それぞれの特徴をよく理解して依頼先を検討しましょう。どこにするにしても設計者と価値が共有できるかどうかが大切になります。     

気を付けたいこと-その2(依頼先の能力) 

依頼先の耐震・断熱及び気密に関する知識レベルは最低でも事前に確認しておきましょう。

例えば、「耐震性能のレベルは?」、「断熱性能のレベルは?」、「気密測定はする?しない?」などとそれとなく尋ねてみることです。当然、聴く側にもそれなりの知識は必要になってきます。

答えに窮するようならば、安全な住まい、暖かい住まいは手に入りません。

デザインも大切ですが、耐震、省エネ、耐久性などの基本性能は必須です。

気を付けたいこと-その3(設計の進め方) 

いきなり間取り図(平面図)から入るのは避けたほうがいいでしょう。

「お宅は4人ご家族なのでこんなプランいかがでしょうか?」

先入観で自由な発想ができなくなりもったいない限りです。まずは言葉(文字)から入りましょう。

家族の交流?プライバシー?趣味?うたた寝の場所?料理を楽しむ?収納?友達とおしゃべり?省エネやエコロジー?耐震性能?必要な部屋?など文字にすべきことは結構あります。夢を書き出してみましょう!

 

④設計に時間をかけましょう!

家族みんなの夢を設計者に全て伝え、勉強しながら、じっくりと納得いくまでやり取りしましょう。

完成度がグッと高まります。後悔もグッと減ります。

家の存続期間(きちんと施工すれば百年は持ちます)から見れば設計期間などなんてことありません。

メーカーや工務店からは嫌われるかもしれませんが建て主の当然の権利です。

設計料が高くなることもありません。

 

 

⑤土地探しにはマイホームのイメージが不可欠です!

マイホームのイメージ(どんな暮らしをしたい?)を実現できる土地が理想です。

イメージを持った上で土地を探しましょう。設計(施工)依頼予定の方に手伝ってもらうのもありです。

土地から手当される方には、前もって(2年も3年も前から)準備しておくことが大切です。

土地購入に住宅ローンを利用するケースでは決済期日に迫られ、設計に時間をかけられないことが多く、特に、子育て・共働き世帯には負担が大きいようです。

※おすすめの本:「後悔しない 家づくりの すべて」 著者・げげ 発行者・サンクチュアリ出版